このところ、お寺から発信したいことが続いているのですが、まずは1つ。
天蓋の瑤珞(ようらく)の修復が終わりました。
<※御宝前を美しく装飾するとともに、魔除けの役割も果たすと言われている仏具です>
私が住職なる前から、ポツポツと落ちることがあった瑤珞。お線香やローソクの煙で徐々に燻されて装飾を繋ぐ糸が固くなって切れてしまいました。(修復前、、、随分落ちていました)
「いつか、ちゃんとしたいと修復したい」と思っていましたが、今年4月にようやく一旦仏具店さまに預かってもらって修復してもらうこととになりました。
それから約半年。おかげさまで今回、きれいに繋いでいただいて立派に戻りました。
取り外している間、本堂には寂しさがありました。(修復中の本堂です。やっぱり寂しいですね)
しかし、先日修復した瑤珞を入れてもらうと、やっぱりあるものが帰ってくると本堂の雰囲気がガラリと変わりました。
しかも、今後修復の機会も減らせるように、細い針金を入れてもらい、耐久性をアップいたしました。
今回の修復の浄財は、昨年と本年の初盆供養参加者の皆様のお布施の一部を当てさせてもらいました。毎年少しずつ、お堂などの修復や設備へと使用させていただいています。誠にありがとうございました。
なお、修復作業・段取りは当山の檀徒の萱島仏壇店さまにお願いいたしました。こちら側の要望を取り入れていただきながら、細やかな作業となりましたがいろいろとご配慮いただけましたことと蒸し暑い最中の納品でお彼岸法要までに間に合わせていただけましたこと感謝申し上げます。