半年ぶりの開催になりました「死の体験旅行」です。6回目の開催となります。
今回は参加者は3名。どなたも比較的早い段階でお申し込みをいただいていました。
日曜日のお昼からということで、比較的穏やかな雰囲気で始まりました。
「死の体験旅行」は、もともと欧米のホスピスで開発されたと言われるワークショップです。
本来の目的は、ホスピスのスタッフが、患者が体験する喪失感・苦しみ・悲しみを疑似体験し、より良い看護・介護に生かし、患者のQOL(quality of life=生活の質)を高めるというものです。
その欧米のホスピスで開発されたプログラムを日本の僧侶の方がお寺でも受けられるように進化させています。医療関係者のみならず一般の方など、どなたでもご参加いただける内容となっています。
自分にとっての「生と死」を考え、また自分にとって何が本当に大切なものなのかを再確認できる、そんなワークショップです。
今回もそれぞれのお立場の方の話を伺う機会がありました。それぞれの死生観やあの時のあの思いなどに触れられる機会はとてもありがたいです。私自身も毎回学びが深くなります。
いろいろな気づきがあったのですが、参加者の方が「自分の息子を思うように、自分も親から思われている」気づきなどは、自分もハッと思わされました。
「あの時、病床で弱った祖父母が伝えたかったことがあったのではないかと、今思い出しました」そんなことをおっしゃられた方もいらっしゃいました。少し時間が経過してあの頃のことが、今になって思い起こされるのも、このワークショップの大きな効力なのかもしれません。
〝死生観〟を語るというと固苦しく聞こえるかもしれませんが、いつか訪れるこの時ををちょっとだけ垣間見てみると、〝今を生きること〟〝今大切にしていること〟そんなことを自分の中で顧みることができるようです。
次回は令和7年2月7日(金)19:00〜 2時間の予定でしています。
あらためてお知らせする予定です。
興味のある方は、是非ご連絡お待ちしています。
お寺までお問い合わせください。
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