〝地獄〟を体験した後は、『死の体験旅行』へと続きました。
横浜にあります、浄土真宗・倶生山 慈陽院 なごみ庵 を訪ねました。
(ここからは写真を撮ることをすっかり忘れていました。写真少なめです。)
今回、なごみ庵のご住職・浦上哲也さまに時間を調整してもらい、『死の体験旅行』の講師養成講座なるものを受講させてもらいました。
参考記事をリンクしています↓
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO14011210T10C17A3000000/
『死の体験旅行』とは、もともとホスピスで働く医師、看護師、ボランティアスタッフのために欧米で開発されたワークショップ(体験学習)で、死の疑似体験ができるワークショップです。
きっかけは、以前より『死の体験旅行』というワークショップがあるとは知っていましたが、なんとなく眺めていました。一度どこかで受けてみたいと思い、九州・熊本 香福寺さまにて受講させてもらえたとき、上質の空間で自分をゆっくりと省みることができたのが、自分の中で衝撃でした。
「こんな時間と空間を常妙寺でもできたらな」と思いへと繋がり、動き出しました。
すでに活動されている日蓮宗のお上人に相談して受講までのことをお伺いして、この日を迎えた次第です。私が知らないところで、いろんな方のお力添えと調整をいただき、受講することとなりました。関係各位の皆さま、ありがとうございました。
この日は浦上さんより、開催時の細やかなことや注意点などを伝授していただきました。本当に丁寧な印象です。その日は、贅沢にもマンツーマンでの応対でゆっくりと説明をしてくださいました。
まず、受講させてもらいわかってきたことは、『死の体験旅行』というワークショップはいろいろと配慮を重ねて開催されているということでした。中心となって展開されている なごみ庵の浦上さんをはじめ、『死の体験旅行』を開催する講師僧侶の皆さまが、少しずつ磨きに磨きながらより良いものにして展開されていることを知りました。
何よりも興味をもって参加される方々への配慮が素晴らしかったです。ここにもう一つ感動しました。
大事に大事にこのワークショップを開催されていることを知ること機会となりました。
講師養成講座にて伝授していただき、その日の夜、神奈川大学にて開催される生涯学習講座の『死の体験旅行』に一緒に同行させてもらいました。
この日は、19名の参加者がいらっしゃいました。年代もさまざまで30〜40代の方が多いように見えました。ワークショップの様子を客観的に見させてもらうと、様々なところにご配慮されているのがわかります。椅子の配置ひとつ、空間の作り方、ましてコロナ禍への配慮等々。多々勉強になりました。参加者の心情を察しながら、穏やかに進行されていました。
実際、浦上さんが雰囲気をつくり、19名の方と丁寧に向き合う様子を客観的に見させてもらうと「これ自分ところでできるかな?」と少し自信を失くすほど、ゆっくりと落ち着きのある空間になっていました。
講座が終わってから、午後9時ごろ夕食を兼ねながら浦上さんに色々とお話を伺う時間を作ってくださいまして、この時間がまた自分にとっては今日の講師養成講座の大事な時間になりました。
このブログを見ていただいた方に、お伝えしたいことは多々あるのですが、うまく纏まっておりません。この日のこと、もう少し丁寧に振り返るようにしたいですが、先ずは忘備録としてここに記させてもらいます。
とりあえず、まず年内に1回は『死の体験旅行』を開催できるように準備を進めて参ります。
興味のある方は、直接私まで一方ください。
〝地獄〟と〝死〟を体験した1日は、意外にも晴れ晴れした日になりました。その日に飲んだビールは格別に美味しかったです。今回お会いしたお二人の住職は、やり方は別なのですが同じような取り組みをされているように感じました。個人的には「人生の蘇生・再生・再構築」というようなキーワードが浮かぶ1日になりました。有意義な冥界の彷徨い(さまよい)になりました。
追記 今回お世話になった浦上さんが、8月に出版された本です。お人柄が滲んで出ています。お会いして納得できました。この「死の体験旅行」に多くの方が来られるのも、浦上さんの魅力が随所にあるからだと感じました。是非、手に取ってお読みいただくと、『死の体験旅行』の稀有な経験も悪いものでないと思っていただけると思います。