今年の初盆法要も大変暑い日に執り行われました。
毎年、8月第一日曜日に初盆霊位のご遺族や親類を中心に集まっていただき、お寺で供養を施しています。
本年は、約50名の方々がお参りになられました。
初盆をご自宅で迎える前に、一度お寺でご供養いただき丁重にご自宅に祀っていただけるようにご案内致しております。遠方の方もいらっしゃいますので、参加できないご家族もいらっしゃいますが、それぞれ志をご奉納いただいています。先代住職からの法要ですが、かれこれ40年以上はこの形を取らせてもらいながら、毎年のお盆を営んでいます。
お盆の期間、御宝前には初盆の方々の白木の位牌を安置しています。法要では、一緒に法華経を読経していただき、各家ごとにお焼香をしていただけるようにご案内します。今年亡くなった霊位のみならず、全ての霊位・各家ご先祖さまにご供養が施されるように法要の場を設けています。
本年より、葬儀の際に授与しました法号（戒名）の意味合いや法号に込めて祈りを記載したものを各家の方々にお渡しするように致しました。以前より、法号（戒名）のことは口頭でお伝えしていました。一つ進めて、今年からは文章にしてお渡しできるようにしてみました。
法要中、各家の代表の方に御宝前に進んでいただき、幡・水・香の順番で供養を賜り、法号証をお一人ずつに手渡していきます。
手にとって頂いた法号証は、ご家族が大事にお盆の精霊棚に祀って下さっていたので、初盆のお迎えの一つの姿になれたような気がしました。
初盆法要をした上で、常妙寺では長らく8月13日のお盆入りの日に、初盆の家にお詣りに伺うようにしています。今年も大切に初盆を迎えられている姿に、きっと新たに精霊となられた故人も安堵されたのでは無いかと思います。
最後に、お渡しいたしました法号証や初盆灯籠についてご説明致しました。筆頭総代の磯﨑賢治さまからは、今お寺で進めている事業についてのご説明していただき、ご協力をお願いしてくださいました。
暑い中での法要で、本堂にはエアコン設備もないため、快適とはいきません。それでもご縁者の方々が大切にご供養されて初盆精霊をお迎えされている姿は、菩提寺の住職としても嬉しいです。常妙寺のお盆の大事な行事としてこれからも大切にして勤めてゆきたいです。
