明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今回はお寺の年末年始を綴らせてもらいます。
常妙寺では、毎年12月28日を鬼子母神さまの大祭の日としています。
一年間の祈願成就に感謝を捧げ、来たる新年へと繋がる一年間の祈願始めとしています。
御宝前にお名前を記して、一年間祈願を続けます。毎月28日は鬼子母神さまご縁日の日には祈願成就を祈り法華経読誦の功徳を供えさせていただいています。
鬼子母神大祭の準備を11月中旬頃より始めるといよいよ年末年始が始まると、気合を入れ直すのが毎年の流れです。
31日大晦日は、夕方17:00から1年の報恩謝徳を修める歳末報恩会を行います。1年の無事に感謝し来たる新しい年が穏やかに迎えられるようにしています。境内には先祖供養として万灯のあかりを備えてさせて頂き、一年の心の垢をちゃんと清め、来たる年に備えて頂きます。
23:20分頃より「除夜の鐘」を鳴らします。30年前は皆様に鐘をついていただいていたのですが、鐘楼堂が高所にあり安全を考慮して、今は音を奏でるだけにさせて頂いています。私が住職になってからは、23:30頃に水行をさせていただき身を浄めます。これもお寺やここに来られる皆さまの1年の煩悩からくる心の垢をしっかりと浄めてもらい、来たる新年を善き年として迎えていただけるように行っています。
続けて年あらたまり午前0時より新年最初の祈祷会を厳修して、本年の国や地域、当山鎮静とそこに息づく人々の日々の安寧を祈らせてもらいます。
正月元旦はいつもどおり朝、水行お勤めをして、正午より新年祝祷会を厳修いたします。1年の初めに檀徒を中心とした皆さまに法華経読誦の功徳を積み、清浄の経力をお授けいたします。毎年、祝祷会に合わせてご家族でいらっしゃる方も多いです。何事もはじめにこそ、清らかで謙虚な気持ちで向き合うと、その一年が違ってくるかと思います。新年正月札を授与しています。
また祝祷会終了後正月三ヶ日の日中、客間に大黒さまを勧請し短い時間の御祈祷を行っています。正月に善い巡りの〝気〟を付けて帰って頂きたく、4年前よりはじめました。
祈祷後、正月札を授与します。その後は、お茶を飲みながら少し歓談させていただいています。皆様年の始めにいろんな思いを話してくださいます。是非今年も健やかな一年になりますようにお祈り申し上げます。