毎年11月12日を常妙寺の御会式(日蓮聖人のご命日)法要として、大事に厳修しております。
今年は、平日の法要となりましたがお天気は良好。気温も11月中旬とは思えない程暖かく、穏やかな日に報恩法要が開催できました。
昨年も記載させてもらいましたが、住職の私にとりまして「日蓮聖人がお生まれになってお亡くなりになったこの世界こそ、仏様の浄土である」と感じています。嫌なことも多い世界かもしれませんが、「この世界を仏国土」にしていくことが大事だと思っています。加えるならばお題目を唱える諸所が仏国土になれるのです。だからこそ、日蓮聖人の御威徳を偲ぶ御会式法要は特別な法要とさえてもらっています。
ということで常妙寺では実は一番準備に時間をかけている法要なのかもしれません。考えてみれば、御会式法要の準備はお盆前から始めています。檀徒の皆さんに呼びかけて、「お会式桜」作りを手伝ってもらっています。各家庭に持ち帰ってもらい、造花の桜の花を折ってもらっています。
「お上人さん、今年もお花作りますよ〜」やら「お花を作っていると心が満たされていくんですよねー」と声をかけられるとうれしいものです。
10月12日に『お花講』として一緒に花を枝付けしてもらいます。この時の雰囲気もなかなか良いものですよ。
そして本番の11月12日を迎えます。たくさんの「御会式桜」は檀徒さんの報恩の証です。ちなみに先端のお題目は院首さまの担当です。
各家庭で1年間、報恩の証の御会式桜をお供えしてもらいます。
本年は、2名のお上人にご出仕いただきました。
鶴崎 法心寺の佐々木浩文僧正
木上 親蓮寺の加藤顕静上人
お二人とも常妙寺の干与人としていつもお世話になっております。法要後に、それぞれにご法話も賜り恐縮いたします。今回もお忙しいなか、ご参席くださいまして、ありがとうございました。
ちなみに、当山院首さまもご挨拶。
法要後に、手作りお赤飯とお汁ものの御斎の席を設けています。
このお赤飯、美味しいんですよ。本日も朝からお手伝いいただいて準備できました。
あと、七年で日蓮聖人第750遠忌を迎えます。
それに向けて常妙寺でも記念事業を進めています。
そのご正当の日をお迎えするときも大事ですが、綿々と毎年の御会式法要を津々がなく修めていくように来年も準備していきたいです。
本年も仏天のご加護を賜り、常妙寺御会式法要を納められましたこと感謝申し上げます。
是非、来年も11月12日に予定していますので、足を運んでご一緒に報恩のお題目をお唱えください。