天神様のお寺 常妙寺

常妙寺紹介

常妙寺紹介
住職の想い
常妙寺の歴史
伽藍・施設紹介
行事

住職の想い

私はお題目のお寺に生まれました。ですが小さい頃は、修行も日常も大変そうな僧侶になりたくない、「いつかお寺を逃げ出したい」と思っていました。そんな私を見透かした母から「お世話になった方々にあなたは何かお返しできたのかい?
お寺に生まれ育ったアンタが、仏さまに少しぐらいお返しするつもりがないなら、何をやっても成し遂げられない人になるよ」と諭された頃から、自分の生き方が変わってきたように思います。

大学を卒業して自分で僧侶を志し、住職になっても果たして恩返しできているのかと不安になります。僧侶となった今も、私は悩みや葛藤だらけです。しかしながら、ある時その悩みや葛藤と向き合った時ほど、私は成長できていると感じました。

「泥中に咲く蓮」のように、これからも生きているこの世界で周囲の人と一緒に悩み葛藤したいです。それが、私ができる仏さまへの恩返しと想い、精進していく所存です。

住職プロフィール

昭和50年生。大分市都町にある常妙寺に生まれる。平成2年、常妙寺遷座に伴い都町から現在の葛木に移り住む。平成10年立正大学卒業後日蓮宗僧侶となる。平成11年日蓮宗布教研修所終了。平成26年4月より常妙寺第26世の法燈継承し住職となる。平成27年日蓮宗大荒行堂300日成満。

住職

第26世住職 永石光陽

常妙寺の歴史

常妙寺は、開創して500年つづく日蓮宗のお寺です。

元にあったのは天神さま

始まりはお寺ではなく、天神様を祀るお宮の一角に開かれた僧侶の庵(仮住まい)になります。そのお宮は、大友家初代能直公が京都の北野天満宮から勧請した『府内天神』をお祀りした由緒あるお宮でした。
西暦1212年・建暦の元号、鎌倉時代に祀られ800年以上鎮座し今も大切にお祀りしています。

1505(永正2年)の始まり

西暦1500年頃(室町時代)に東国(現在の千葉中山法華経寺)よりお題目布教に訪れた僧侶円応。
その法華経説法を聴聞し感銘を受けた神官の招きで、『府内天神』境内に庵を結びました。
そののち所領を管轄していた大友家の庇護を請け、大分では有名な宗麟(義鎮)公の父親義鑑公を開基として寺領五百石を賜り、京都頂妙寺を本山とする法華宗の一寺院となったのが常妙寺の始まりです。

常妙寺旧境内絵図

常妙寺旧境内絵図

戦後の常妙寺

常妙寺は長く寺町(現都町)にてお題目布教拠点となっていました。
しかし、昭和20年の大分空襲により、伽藍・資料の大半を焼失。第24世志田原上人が、戦後混乱の最中僧俗一体となって、本堂・庫裏等を再建いたしました。昭和60年を迎える頃、老朽化甚だしい建物と今後のお寺のあり方を鑑みて、先代日昇上人と時の総代役員を中心に、遷座移設の計画・実行となりました。平成2年に当地にまずは現在の会館を建設。会館に本堂を仮設して、平成4年に本堂の正式な本堂落成となりました。

大分市葛木に遷座した常妙寺

大分市葛木に遷座した常妙寺

宿縁の地に遷る

尚、当地選定の理由として、江戸の頃から獄門原とよばれた葛木は、禁教とされたキリシタン信者が沢山殉教された地です。1960年顕彰の地としてキリシタン公園が整備され、縁あって隣接地が候補に上がりました。
常妙寺開基義鑑公とキリシタン大名宗麟公の父子関係、当山と大友家との由縁の深さからも当地でキリシタン殉教者の菩提を弔うことも当山の役割の一つではと考えて、この地を選ばれたようです。
さらに大小諸藩が入り混ざった豊後において、この葛木地区は府内藩の飛地であったことも、『府内天神』を祀る当山がこの地を宿縁の地とした要因になりました。

南無妙法蓮華経

伽藍・施設紹介

本堂

御本尊の十界大曼荼羅・一塔両尊四師をお祀りしています。高い天井と明るい雰囲気の本堂です。四菩薩の荘厳な佇まいに触れて頂きたいです。

本堂

山門

戦前から残る伽藍を移築しました。
山門脇の枝垂れ桜が咲く頃にライトアップして、お花見鑑賞できるようにしています。

山門

天神堂『府内天神』奉安のやしろ

常妙寺の守護神として、学問の神様で有名な『天神さま(菅原道真公)』を大切に奉安しています。
毎年、受験や就職時期などには合格祈願がたくさん上がります。
毎朝と毎月25日には法華経の功徳をお供えして御威光倍増を祈念しています。

天神堂『府内天神』奉安の社
天神堂『府内天神』奉安の社
四恩会館

四恩会館

寺務所・客間・ホール・庫裡等を併設した施設です。会館・本堂が第1回大分市建築大賞を受賞しました。設計は大分出身の建築家・青木茂氏です。
会館を抜けてからの非日常空間を演出しています。

鐘楼堂

山門と鐘楼堂のみが戦災を免れて、現存移築できました。
朝・夕6時と正午の1日に3回、鐘が時を告げます。

鐘楼堂
客間

客間

45畳の大広間です。法事の御斎席などにもご利用いただけるように、椅子・机も備えています。仕出しの準備もご要望に応じて出来ます。

2階ホール

100人以上収容できるホールです。
音楽会や映画上映会など、地域開放の場として活用しています。

2階ホール
妙珠庵大黒堂

妙珠庵大黒堂

通夜・葬儀を行うお堂です。一軒家をリフォームし、ご自宅のような空間で、お葬儀やご法事での宿泊ができます。
ここに集う方々の幸せを願い、寿福を司る大黒さまをお祀りしています。

えんの回廊
<永代供養回廊納骨堂>

宗派問わずご利用いただける納骨堂です。
緑の中を散歩するようにお参りができ、バリアフリーに配慮しております。
納骨部分は石室となっており、大切なご遺骨をしっかりと守ります。
半屋外型の屋根のあるお墓を意識して、風や光など四季の移ろいを感じていただける空間です。

縁(えん)の回廊 <永代供養回廊納骨堂>
縁(えん)の回廊 <永代供養回廊納骨堂>

大分市上野「常妙寺墓苑」

大分市ケ丘墓地公園の一角に常妙寺墓苑がございます。
大分駅南口から車で5分程の距離で、見晴らしの良い高台にあります。日当たりが良く、緑の木々に囲まれ、桜の季節には、多くの人がお参りされています。およそ200基の広々とした常妙寺檀徒専用の墓苑として整備しております。
※墓地を使用される場合は常妙寺の檀徒となります。

大分市上野「常妙寺墓苑」
どうぶつ供養塔

どうぶつ供養塔

供養塔には「一切の生きとし生けるものはすべて仏性をもっている」と刻みました。
家族として一緒に暮らしたどうぶつたちを大切に供養していきます。

境内を開放しております。ご見学の際はお問い合わせ下さい。

行事

一妙唱粥 (1日 6時~)
月方位祈念 (1日 11時~)
月施餓鬼・水子供養 (3日 11時~)
天神様祈念 (25日 10時~)
鬼子母神様祈念 (28日 10時~)
みょうがの刻 (第4木曜日 18時30分~)
水行